作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

5つの願い (G・ヘンドリックス、山川紘矢・山川亜希子訳、ぶんか社)

ゲイ・ヘンドリックスも私が注目している著者のひとりです。若い頃の著作『センタリング・ブック』から、『〈気づき〉の呼吸法』『コンシャス・リビング』『コンシャス・ラヴ』と、どれをとっても名著ばかりです。
昨年、オランダ人の知人(往年の名ソプラノ歌手)が白血病で倒れた時も、四葉のクローバーと一緒にG・HのCD付きの本を送ったりしました。
私は彼のトークCDを聞きながら就寝することもよくあります。
『5つの願い』はその彼の最新作で、訳書が本屋に並んだのは、昨日くらいではないかしら。さっそく一読、その内容の素晴らしさにため息が出るほどです。というわけで、今回は、手に入れて半日も経たない本をご紹介しました。
私は、「人生でいちばん大事なのは、自分にとっていちばん大切なことを常に忘れないことである!」と思っています。「自分にとっていちばん大切なこと」は人によって異なるでしょうが、問題は普段それを忘れて暮らしていることです。あるいは何がいちばん大切か考えてもいない。そんなことに気づかせてくれる稀有な本が、この"Five Wishes" です。
人間は、二の次、三の次の事柄に気をとられて始終忙しがっている不思議な生き物です。宗教は、そんな人間を救うための代替物に過ぎません。
5月12日に、オランダ人の知人は、帰らぬ人となりました。翌日、久しぶりに打ち合わせのため新宿に行って、ブックファーストでこの本を見つけました。私には、この本が彼女からのメッセージ(あるいは返礼)のような気がしてなりませんでした。死の前日、モルヒネで痛みを抑えながら、友人たちを集めて彼女は最後の歌の会を楽しんだそうです。