作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

CDブック 声に出して読みたい方言 (齋藤孝、草思社)

先日、日経新聞の「プラス1」に方言に関する記事が出ていました。ふと方言のことが調べたくなってアマゾンを覗いているうちに、このCDブックの存在を知り、附属のCDをぜひ聞いてみたいと思って購入しました。
ここまで、この「おすすめ本」のコーナーはすべて音声付きのものを紹介してきましたが、この本の方言CDの迫力には、心底圧倒されました。広島弁の『人間失格』に始まって、名古屋弁の『雪国』、津軽弁の『枕草子』や『方丈記』、鹿児島弁の『坊っちゃん』などが続き、最後の秋田弁の『八郎』まで、息を呑むような朗読が続きます。文化遺産として価値のある一冊だと思いました。英語のCDでこれほど感動したものがないのが、ちょっと複雑な気持ちでした。
ところで、字に書いた方言と実際に音で聞く方言は、雲泥の差があることがわかりました。英語の発音記号の限界も、これと同じことなのだなあ、と思い至った次第です。