作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

オバマ的英単語(3)民主党大会基調演説から

■■■reaffirm■■■ reaffirmは「自明のことを再確認する」

われわれは自身の価値と責務を再び心に刻むよう求められているのだ。
We are called to reaffirm our values and our commitments.

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それはいまもここにある!

 オバマの演説には、reaffirm(再び断言する、再び確認する)という言葉が数多く出てくる。affirm「断言する」は、公に断言するdeclareや、個人の主張として断言するassertに比べ、証拠や信仰など、断言する根拠がはっきりしていることを示す言葉だ。それにre-という接頭辞をつけて、聞き手が知っているはずのことを「もう一度」とさらに確認するのがreaffirmなのだ。
 「建国以来の『アメリカ人自身の価値と責務』が失われかけているのではないか? いや、それはいまも変わらずにここにある」と、オバマは人々に再確認を迫るのである。


■■■bone■■■ in the boneは「理屈抜きの直感」

彼らは、心の奥底では、優先順位がほんの少し変わるだけで、......と知っているのです。They sense, deep in their bones, that with just a slight change in priorities ...

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底辺にいる人々への目線

 ここで「彼ら」と言っているのは、オバマが目にした、社会の底辺で必死に生きている人々のことだ。「優先順位を変えるだけで」のあとには、「子供たちに希望を与え、人々に機会の扉を開けることができる」という内容が続く。そのことを彼らは知っているというのだ。それも、ただ頭の中で知っているだけではない。
 sense ... in one's boneで、「直感的に確信している」という意味。日本語の「骨の髄から」に似た響きがある。オバマがここで言うのは、とくに高い教育を受けなかった人々は口に出して主張することはないかもしれないが、そんな彼らも腹の底から、身に沁みて知っているはずだ、というのである。
 boneは「骨」だが、「芯」や「あれこれ除いたあとに残るもの」の意味もある。We must cut down the cost to the bone.と言えば、「われわれは、ぎりぎりまでそのコストを削減しなければならない」ということ。