作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

1分で読めるオバマ5大演説(4)核廃絶演説

●1分で読める「核廃絶演説」

 温かい歓迎に感謝し、歴史ある都市プラハに皆さんと共に立つことを誇りに思う。かつて米国がチェコの独立支援を誓約した後、チェコの英雄マサリク大統領はシカゴで10万人を前に演説した。私は彼の足跡を逆にたどってここに来たことを光栄に思う。
 私は、世界の変化を望んだ人々の力によって、すべての人間に自由という権利があると主張した人々の勇気によって、「プラハの春」や「ビロード革命」で、信念を持って為政者に向かって立ち上がった人々のおかげで、ここに立っている。
 いま、私たちは世界のグローバル化につれて、経済危機、気候変動、旧来の対立構造、新たな脅威といった諸問題について選択を迫られている。我々の共通の繁栄のためには国境を越えた協調が必要だ。同盟を強化し、より強い安全保障を作るべきだ。
 私が今日話す課題の重要な一つは、核兵器の未来についてだ。何千発もの核兵器は冷戦時代の残した最も危険な遺産だ。世界規模の核戦争の脅威は、以前よりは少なくなっているが、核を保有する国家は増え、危険性は高まっている。この危険を封じ込めるためには、全世界的な不拡散対策が必要だ。
 本日私は、米国が核兵器のない世界の平和と安全を追求する決意であることをここに明言する。米国は国家安全保障戦略における核の役割を縮小し、他国にも同様の処置を求める。弾頭と備蓄量を削減するためにロシアと新たな戦略兵器削減交渉を行い、核実験禁止条約の批准を推し進める。また新たな核兵器の供給を断つために、国家による核分裂性物質の生産を、検証可能な形で禁止する新たな条約の締結に努める。すべての国にとって原子力エネルギーは平和利用されるべきものだ。
 これらの新しい規則には拘束力となる罰則も必要だ。手始めとして、米国主催による核安全保障に関する国際サミットを今後1年以内に開催する。これらすべてを解決するためには、長期にわたっての努力が必要となるが、私たちは希望を持って、分裂ではなく自由な国家、国民として団結し、平和と進歩をこの世界にもたらす責任を引き受けようではないか。