作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

1分で読めるオバマ5大演説(3)就任演説

●1分で読める「就任演説」

 今日私は直面する責務に謙虚な思いを抱き、皆さんの信頼に感謝しつつここに立っている。ブッシュ大統領のこの国への献身に感謝する。これまで44人の大統領がここで宣誓してきた。先人たちが苦しい時も前進できたのは、理想に、そして建国の文書に忠実であり続けたからだ。
 いまアメリカが危機的状況にあることは誰もが理解している。アメリカは衰退しつつあるという様々な不安がある。それは現実のことで短期で解決はできない。しかし、今日ここに皆が集まっているのは、不安ではなく希望を選択し、対立よりも目的を一つにすることを選んだからだ。
 アメリカは偉大な国だ。その偉大さは努力する多くの一般に人々によって培われてきた。人々はよりよい生活のために奮闘し、あらゆる場所で戦ってきた。私たちの能力は変わっていない。アメリカ再生のためにいま、もう一度始めなければならない。やるべきことはたくさんあり、すべてはこれから実践されていくのだ。
 私たちの志の大きさに懸念する人もいるが、この国がこれまでどれだけのことを成し遂げてきたかを思い出してほしい。いま大切なのは、政府が機能するかどうか、意欲ある人にチャンスがあるかどうかだ。
 今日、この式典を見守っている世界のすべての人に知っておいて欲しい。アメリカは、平和と尊厳ある未来を求めるすべての国とすべての人々の友人だ。私たちには再び世界をリードする準備が整っている。
 多様性はアメリカの弱点ではなく長所だ。アメリカはあらゆる宗教、言語、文化で構成されている。内戦と人種差別という苦汁をなめ、暗黒時代から這い上がり、より強く結束してきた。だからこそ、アメリカは新しい平和の時代の先駆けとならなければならない。我々を成功へと導くものは、昔からアメリカが持っていた正直さと勤勉さ、勇気と公正な態度、寛容と好奇心、忠誠と愛国心だ。それこそが静かな力となるだろう。
 困難なこの冬の時代を、希望と美徳を持って果敢に耐えしのごう。神の恵みとともに自由という偉大な贈り物を、未来の世代に贈ろう。