作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

英語受動態の10レベル(第2回 3・4レベル)

■〈不可抗力レベル3〉の受動表現

典型例:She is qualified as an English teacher.
意味:彼女は英語教師の資格を与えられている。
   →彼女は英語教師の資格がある。

 いくら資格は勝ち取るものだと粋がっても、資格を授与する人がいなければ資格は得られない。自力の範囲を超えた部分があるので「不可抗力」なのだが、レベルは3と低い。もちろん被害などとは程遠い。「資格」とは違うが、「生まれ」や「育ち」もこのグループに入れることにした。例文でお確かめいただきたい。

【類例】
(1) Mr. Kenzaburo Oe was awarded the 1994 Nobel prize for literature.
  (大江健三郎氏は1994年度のノーベル文学賞を受賞した)
(2) Taro is engaged to Hanako.
  (太郎と花子は婚約している)
(3) He was disqualified from the finals.
  (彼は決勝戦で失格となった)
(4) My sister was left out in the selective examination.
  (妹は選抜試験でもれた)
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(5) He was born poor.
  (彼は貧しい家に生まれた)
(6) She was brought up in city.
  (彼女は都会育ちだ)
(7) My cousin was born and brought up in Sendai.
  (いとこは仙台で生まれ育った)


■〈不可抗力レベル4〉の受動表現

典型例:Bus fares will be raised next week.
意味:バスの運賃が来週値上げされる。
   →バスの運賃が来週値上げになる。

 今回は、お金に関する表現がテーマになっている。運賃は勝手に上がり下がりするわけではない。誰かが上げたり下げたりしているわけだ。そこで、「値上げになる」は「値上げされる」と受け身で表されることになる。類例の中に、「附属である」とか「添えてある」など、あまり受動性を感じさせない表現を含めた。いわば、きわめてニュートラルに近い「不可抗力レベル」と言える。

【類例】
(1) The prices is discounted be thirty percent.
  (この値段は3割引だ)
(2) This bacon is sold by weight.
  (このベーコンは目方売りだ)
(3) Admission is charged for the athletic meet.
  (その競技会は有料だ)
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(4) Our school is attached to S University.
  (私たちの学校はS大付属です)
(5) A card was attaches to the present.
  (贈り物にはカードが添えてあった)
(6) His shirt was stained with ketchup.
  (彼のシャツにはケチャップがついていた)
(7) One buttons is undone.
  (ボタンが1つはずれている)