作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

英語受動態の10レベル(第3回 5・6レベル)

■〈不可抗力レベル5〉の受動表現

典型例:The door is locked.
意味:ドアに鍵がかけられている。
   →ドアに鍵がかかっている。

 lockは「鍵をかける」という他動詞だ。「鍵がかかっている」という状態を表す時は「鍵がかけられている」と受身形を用いる。同様に、「暖房が効く」「席がふさがっている」などの場合も、受動態で表されるが、状態を表すために「受動性」は陰に隠れている。これもきわめてニュートラルな「不可抗力」のケースと言えるだろう。

【類例】
(1) This room is heated too much.
  (この部屋は暖房が効きすぎている)
(2) One of the legs of the table is broken.
  (テーブルの脚が1本折れている)
(3) The rope is loosened a little.
  (ロープが少したるんでいる)
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(4) The road was blocked with snow.
  (道路は雪でふさがっていた)
(5) The drain is stopped up.
  (下水がつまっている)
(6) The park was crowed with young people.
  (公園は若者でいっぱいだった)


■〈不可抗力レベル6〉の受動表現

典型例:How much salt is left?
意味:塩はどのくらい残されている?
   →塩はどのくらい残っている?

 容器の中の砂糖は、根性があるから残った砂糖ではなく、たまたま使われなかった砂糖にすぎない。そこで、英語では「残されている」と受け身で表現す。ここでは、ものの「あるなし」にかかわる表現を集めてみた。さらに、転勤などやむをえない事態・必然の事柄も類例として加えてある。このあたりから「不可抗力」という言葉がしっくりくる例文が増してくる。

【類例】
(1) How much money is left?
  (お金はいくら余っている?)
(2) Is this seat occupied?
  (この席はふさがっていますか)
(3) All (the) seat are taken.
  (席は全部ふさがっている)
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(4) My father was transferred to the Kobe branch.
  (父は神戸支店に転勤になった)
(5) He was obliged to take the job.
  (彼はやむをえずその仕事を引き受けた)
(6) It cannot be helped.
  (それはやむをえない)
(7) My sister is supposed to go shopping with my mother.
  (姉は母と一緒に買い物に行くことになっている)