作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

【ミニコラム⑮】 UとIはどちらが先?

 ナポレオンが「わが辞書に不可能の文字はない」と言った話は有名です。今回は辞書にまつわる名文句をご紹介します。まずは英国の著名なヘア・デザイナー、ヴィダル・サスーンにご登場いただきましょう。
「成功(success)が労働(work)よりも前に来るのは、辞書の中だけだ」
 確かに辞書の中で、SはWよりも先に来ます。しかし、実社会においては、汗をかかずに成功を手にすることは不可能だ、とサスーンは言いたかったのです。
 アルファベットの順序を逆手に取った名句もあります。
「ビジネスにおいては、Uの字がIの字よりも先に来る」というのが、それです。どういう意味かというと、ビジネスにおいては自分(I)よりも相手(UすなわちYOU)を優先させなくてはならない、というのです。辞書も名句のタネになるとは、面白いですね。
 最後に、アルファベットにちなんだクイズをひとつ出しましょうか。数字を英語で書いていったときに、最初に「a」の文字が出てくるのは、どの数でしょう? 答えは「1000」。つまり、thousandという数まで、一度も「a」の字は登場しないのです。ウソだと思ったら、oneから数えて確かめてください。