作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

【ミニコラム⑪】 経済音痴の経済学者

 未来予知のできる超能力者が競馬をやれば、大穴を当てそうなのに、実際にはそういう話は聞きません。これと同様、ノーベル賞を受賞するような立派な経済学者なら株で大儲けしそうなものなのに、これまたそうは問屋が卸さないようです。
 そんな経済学者をからかう名句がいくつかあるので、ご紹介しましょう。
「経済学者とは、自分の知らないことについて語り、聞く人を自分は何も知らないのだという気にさせる人」。アイゼンハワー大統領の特別補佐官を務めたハーバート・V・プロクノーの言葉です。確かに、景気が上向くという学者と下降するという学者がいる以上、どちらかはとんでもない大嘘つきということになります。
「経済学者とは、昨日予言したことが、なぜ今日起こらなかったかを、明日になって悟る専門家」という、カナダの教育学者、ローレンス・J・ピーターの辛口の批評もあります。
 極め付きは、読み人知らずの、次の一句でしょう。
「経済学を学ぶ目的は、経済学者にだまされないためである」。
 これはどんな学問にも言えることかもしれません。多くの専門家は、言い訳の天才でもあります。