作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

【ミニコラム④】 ことわざパロディ

 私が好きな言葉遊びのひとつに、ことわざパロディというのがあります。例をあげると、こんな感じです。「犬も歩けばくたびれる」、「待てばカイロの火が消える」、「やりくり三年、借り八年」、「二階から粉薬」。
 英語圏の人々も、このことわざパロディという遊びが大好きなようです。例えば、「すべての道はローマに通ず」のパロディは、「すべての道は渋滞に通ず」。言われてみれば、すべての道はつながっており、必ずどこかの渋滞道路に通じています。
「同時にふたつの場所にいることはできない」ということわざに対しては、こんなユーモラスなパロディを作った人がいます。「二塁に盗塁したら、一塁に足を乗せておくことはできない」。パロディは頭の柔らかい人でないと作れないことがわかりますね。
「事実は小説より奇なり」ということわざに対しては、「事実は小説より短し」とひねった人がいます。つまり、小説というものは、さらりと書けばあっという間に終わる事実を何枚にも何十枚にも膨らまして書く、というのです。たしかに、たった一日の出来事を何百ページの大著に仕立て上げたアイルランドの小説家もいましたね。