作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

【ミニコラム③】 犬好き、猫好き

 私が子供のころに目にしたアメリカのひとコマ漫画が、いまだに忘れることができません。こんな漫画でした。
 動物実験の研究室で、教授が覗き穴から中のサルを興味深く観察しています。すると、穴の向こうから、サルのほうも教授を興味深く観察しているではありませんか。「サルを観察している教授を観察しているサル」は、明らかに教授より一枚上手です。
 ところで、アメリカの作家マーサ・スコットがこんなことを言っています。「飼い犬を間違って人間扱いすると、逆に飼い犬に犬扱いされるようになる」。犬を可愛がり、犬を「人間並み」に扱っているつもりが、実は犬に「犬並み」に見られているのだ、というわけです。
 同じくアメリカの作家、ジェームズ・サーバーは、「犬好きとは、ほかの犬が好きになったもう一匹の犬である」と言い切っています。本当の犬好きなら、おそらく異存のない言葉ではないでしょうか。
 犬ばかり続いたので、最後に猫好きの一句をご紹介しましょう。「猫は犬より賢いぞ。雪の中を八匹の猫をつないで橇を引かせることなどできないだろう」。ジェフ・ヴァルデスという猫好きの残した言葉です。

 最後に猫好きの主張も聞くことにしましょう。「猫は犬より賢いぞ。雪の中を八匹の猫をつないでそりを引かせることなどできないだろう」。米国の事業家ジェフ・バルデスの言葉ですが、気位が高く群れるのを嫌う猫を、「犬より賢い動物」と持ち上げた猫好きの反撃でした。