作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

【ミニコラム②】 コンピューターは役立たず?

 二十世紀を代表する画家のピカソは、コンピューターについてこんな苦言を残しています。「コンピューターは役立たずだ。答えを出すことしかできないのだから」。つまり、ピカソは、答えを出すよりも問いを発する方がはるかに大事だと考えていたのです。
 「天才とは、凡人が容易に答えることができないような問いを発することのできる人」と言った人もいます。
 米国の著名コラムニスト、シドニー・J・ハリスは、こう書いています。「いちばん怖いのは、コンピューターが人間のように考え始めることではない。人間がコンピューターのように考え始めることである」と。
 米国で行われたコンピューターの人工知能コンテストで、面白いことが起こりました。審査の方法は、自分が話している相手がコンピューターなのか人間なのかを審査員たちが判断するというものでしたが、紋切り型の受け答えしかできない女性教師が、多くの審査員から「あなたはコンピューターですね!」と判定されたというのです。このコンテストの結果、「人間のように話すコンピューター」がいる一方、「コンピューターのように話す人間」がいることも判明してしまいました。