作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

【ミニコラム⑬】 政治家たちの大ボケ

 政治家ほど尊敬と軽蔑の両方を受ける人種はありません。
 1958年から1964までの六年間ソ連の首相を務めたニキータ・フルシチョフが、いささか自嘲ぎみに、こんな句を残しています。
「政治家はどこでも同じだ。川がなくても橋をかける約束をするのが政治家なのだ」
 返す当てのない国債を乱発する政治家も、これに近いと言えるでしょう。そう言えば、行き止まりの道に巨額を投じて橋をかけた自治体も、格好のニュース・ネタになっていました。
 フルシチョフと同じ時代にフランスの大統領職にあったシャルル・ド=ゴールは、こんなふうにとぼけています。
「政治家は心にもないことを口にするのが常なので、それを真に受ける人がいるとびっくりする」
 さらに、1947年にフランスの首相となり、あっという間に退任したポール・ラマディエに至っては、あっさりとこう言い切っています。
「大蔵大臣は、法的に認められたスリである」と。
 悲しい連想かもしれませんが、昨今の年金問題をめぐる混迷を見ていると、社会保険庁は法的に認められた「振り込め詐欺」である、と言いたくなるのは私だけでしょうか。