作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

超キホンの日常会話なのに 日本人なら必ず間違える英語(大和書房)


■ はじめに ■  (抜粋)

「見直したよ!」を英語で言えますか?

 英会話には、ネイティブが好んで使う決まり文句がたくさんあります。
 中には、I'm sorry to hear that.(お気の毒に)のように、聞いてすぐに意味のとれるフレーズもありますが、多くのフレーズは字面からだけでは意味がつかめません。
 たとえば、I wouldn't.はどういう意味でしょう。実は「やめときな!」という制止の言葉なのです。このフレーズは、I wouldn't if I were you.(僕が君だったら、やらないな)という文の前半だけが残ったもので、これだけで「やめときな!」という意味を表すのです。
 本書では、このように、たとえ聞き取れたとしてもネイティブの真意をつかむのが困難なフレーズ、それでいて日常会話でめちゃくちゃ多用されるフレーズを集めて、わかりやすく解説しました。
 会話例を読み、解説に目を通したのちに、YOUR TURN!(あなたの番ですよ!)のコーナーで、あなたが実際にそのフレーズを使って会話するところまで、ていねいに手ほどきしていきます。
 この本の読み方は、次の通りです。
 まず第一段階として、《聞いて分かる!》を目標にしてください。これができるようになると、実際の英会話で、相手の反応を的確に理解し、それにふさわしい対応ができるようになります。
 次に第二段階として、《自分でも使える!》を目標にしてください。たとえば、こんな感じです。

相手:I'm going to cut my hair by myself.(自分で髪を切ってみるつもりよ)
あなた:I wouldn't.(やめときな!)

 このように、とっさに使えるようになるためには、練習が必要です。そのための最良の本書の読み方は、ひたすら音読することです。口になじむまで、そして、とっさに口から出るようになるまで、トレーニングしてください。
 そうすると、いろいろいいことが起こります。海外ドラマを見ていて、今までは理解できなかったやりとりが、格段にわかるようになります。たとえば、『フルハウス』でジョーイのお得意のセリフ、Cut it out.(いい加減にしろよ)も本書の110ページに出てきます。ジョーイは、いつもジェスチャー付きでこのフレーズを口にしていましたよね。
 本書を書くにあたっては、親友の英国人作家、クリストファー・ベルトンさんに一肌脱いでもらい、会話例を直したり、ネイティブがどういう気持ちでこれらのフレーズを言っているのか説明していただいたりしました。こればっかりは、日本人の私には手も足も出ない領域だからです。ベルトンさんにとっても、これは大変な作業だったそうです。
 この企画を思いついた大和書房の三浦岳さんには、執筆者のひとりといっていいほど、踏み込んだ編集をしていただきました。この場を借りて、おふたりに深く感謝の意を表したいと思います。
 ところで、表題の「見直したよ!」は、英語では、I'm seeing you in a new light. と言います。22ページに出てきます。
 では、目くるめく「英語決まり文句の世界」にどうぞ!