作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

今からでも英語ができる人になる英語学習法100選(ディスカヴァー・トゥエンティワン)


■ あとがき■  (抜粋)

この本には100冊分のエッセンスが詰まっています!

 私のイメージでは、この本は「英語本の企画書100冊分を合体したような本」です。本書のアイデアの1つ1つを基にして、100冊の本を書くことが可能です。それほど中身の濃い本を書くことができたのは、思いは同じ、でもやってきたことはまったく異なるふたりの著者が、協議に協議を重ね、お互いの経験とアイデアを出し合った結果だと思います。

 この本は、以下のようなプロセスを経て出来上がりました。

 松本先生と私は、ツイッターで知り合ったのがきっかけで、2011年の10月から、一緒にセミナーを開催するようになりました。題して「マッパレ英語セミナー」。マッパレはふたりの名字を合わせてつくった造語ですが、実はイタリア語で「マッピング」という意味があります。つまり、私たちふたりは、みなさんの英語学習のマップをつくり、初歩から上級までの道案内をするガイド役というわけです。

 私は1997年に23年間勤めた出版社をやめて作家になり、この15年で100冊以上の本を書いてきました。この間、おかしな話なのですが、英語本を書くのに忙しすぎて、ちっとも英語を使う機会がありませんでした。でも、昨年の暮れからスカイプで英会話を始めて、私の英語環境は一変しました。今では英語のおしゃべりを楽しんでから寝るのが、毎日の日課となっています。

 先ほど「英語学習のマップ」と書きましたが、現在の私のモットーは、「英語学習より英語体験!」です。英語学習はいくら積み重ねても「学習」の域を出ません。しかし、英語体験はどんなにささやかなものでも、立派に「体験」です。あなたは英語学習者ではなく、すでに英語のユーザーなのです。

 私が100冊以上の英語本を書いて得た結論は次のように要約することができます。

 「これまでの英語学習は、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つの技能を別々のスキルととらえ、バラバラに学習してきた。しかしこれからは、インプット(聞く、読む)とアウトプット(話す、書く)をリンクさせた学習法をとらなければならず、そうでなければ英会話は身につかない!」

 だれもが「英会話がうまくなりたい」と願って英語を勉強しています。英会話は、「聞いては話し、話しては聞く」、つまり、インプットとアウトプットの連続業の世界です。でも、インプットに偏りすぎた勉強をしていると、いつまでたっても「訳しながら聞く、訳しながら読む」というクセから抜け出せません。

 この本には、いかにインプットとアウトプットをリンクさせるかというヒントが、ふんだんに盛り込まれています。

 松本先生は、「TOEIC TESTで900点は誰でもとれる。それ以上はマニアの世界」と、こともなげに言い切っておられます。TOEIC TESTで高得点を取るためには、問題集を解く必要がありますが、ここでもインプットとアウトプットをリンクさせることは可能です。一度解いた問題を、リスニング問題もリーディング問題も音読してみましょう。もしもスカイプで英会話をしている人は、その音読を英語ネイティブに聞いてもらうのもいいでしょう。「いま何て言ったの?」と聞き返されない限り、あなたの英語が立派に通じている証拠となります。私の経験では、ただ読むだけの音読ではなく、「人に伝わる音読」が、スピーキングへの最良の近道となります。ぜひ試してください。

 これから、われわれふたりは、全国で「マッパレ英語セミナー」を開催していきたいと思っています。ゆくゆくは海外でも開催するのが夢です。私たちの話を生で聞きたいという方は、Facebookの「晴山・松本英語研究所」にご一報ください。


*本書は松本秀幸さんとの共著です。