作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

著作

■ はじめに ■  (抜粋)

10分で結果を出せる音読の本


画期的な「大人のための音読テキスト」を作りたいと思い、英国人作家クリストファー・ベルトンさんと協力して本書を書きました。

どうすれば英語が口から出てくるようになるのか

この本は、次のような読者を想定しています。

TOEICテストで高得点を取り、英語についてはひと通り知っているのに、
いざとなると話せない! 頭には入っているのに、口から出てこない!

このような人たちに最適な学習法は「音読」です。ただし、音読をする上で、1つ気をつけなくてはならないのは、
「正しい発音」を聞かずに音読練習を続けると、自己流の発音が強化されてしまう、という点です。
そこで、この本では、すべての英文の音声を次のページからダウンロードできるようにしてあります。
お手本の発音を聞き、それを再生するつもりで「音読」してください。

どうすれば学習を継続できるのか

本書では、若手の、やる気満々のビジネスパーソンの1日を描いた100の英文を素材にしています。各PARTに10文が含まれています。

1つのPARTの10文は、1分間ですべて音読できるでしょう。したがって、100文を音読するのにかかる時間は、たったの10分なのです。
無理に暗記しようとしなくて結構です。この100文であれば、飽きずに何度も音読することができるでしょう。
音読を繰り返しているうちに、自然に頭の中に残るものがあります。それこそが「いつでもどこでも使える表現」となるのです。

100文を覚えれば、本当に成果が出るのか

100の例文の中に、中学1年から高校2年の5年間に習う文法事項がすべて入っています。
1つの例文を見開きで扱いますが、各例文とも、必ず2つのKEY EXPRESSIONが含まれています。これら1つ1つに解説と例文、エクササイズを用意しました。
本全体で200個にもなるKEY EXPRESSIONの内訳は、次の通りです。

---------------------------------------------------
文法事項(12)、文法的表現(32)、会話的表現(38)、動詞的フレーズ(44)、名詞的フレーズ(14)、形容詞的フレーズ(16)、 副詞的フレーズ(44)
---------------------------------------------------
このように、100の英文の中に、実際の会話で「使える」、パワフルなフレーズを盛り込んでいます。
どうか、スキマ時間を利用して、最低50回、できれば100回音読してください。
どうか、この本がボロボロになるまで音読し、音声を聞きまくってください。

たった10日で、その効果を実感して驚かれるでしょう。
あなたは、この本を使いこなすことで、「英語を知っている人」から「英語が使える人」に変身することができるのです。
目標が見える学習だからこそ、結果を出すことができる。
私たちはそう信じて、この本を編みました。

(ディスカヴァー・トウェンティワン刊 クリストファー・ベルトン氏と共著)

 
2013.03.19 |
■ はじめに ■  (抜粋)

 

 
        最初に忘れられないエピソードを1つ。ハンガリー独立の英雄、コシュート・ラヨシュ(1802-94)が英語をマスターした驚くべき方法の話です。
 彼は、監獄の中で、たった1枚の紙に書かれた英文を繰り返し読むことにより、英文法をあらかた身につけることができた、というのです。
 彼はこう書いています。

「私は英語の文法を、文字通り発明しなければなりませんでした。シェークスピアの16行詩の中の言葉のあらゆる可能性を100万回繰り返し理解しました。すると、私の英語の知識は、あとは語彙を増やせばよいだけになっていたのです」

 これは、驚くべき言葉です。
 たった16行の文章を100万回読み込むことにより、英文法をおおかたマスターできた、というのですから。

 いまは、英語の参考書や教材が山のようにあふれています。
 私たちは次々に出版される書物に目を奪われ、1冊の本を読み終えることもなかなかできません。
 英語にも、そんなことわざがあります。

 He who begins many things, finishes but few.
 (たくさんのことを始める人は、ほんの少ししかやり遂げられない)

 しかし、ラヨシュはたった1枚の紙切れに書かれた英文だけで、英語を深く学ぶことができたのです。
 私はいま、英語のことわざの本をあなたにプレゼントしたいと思っています。
 なぜなら、ことわざには英語のエッセンスがぎゅっと詰まっているからです。
 たった1つのことわざからも、実にいろいろなことを学ぶことができます。
 実例をあげましょう。

 It is never too late to learn.
 (学ぶのに遅すぎることはない)

 このことわざを、穴があくほど眺めてください。
 この数単語のことわざの中に、英語の重要な知識がたくさん詰め込まれていることがわかってくると思います。
 ちょっと列挙してみましょうか。

(1) to learnは「to不定詞(の名詞用法)」
(2) この文は「It ... to 構文」
(3) 「too ... to ~」は「~するのに・・・すぎることはない」という重要表現
(4) neverは「絶対にない」と〈頻度ゼロ〉を表す副詞

 これだけではありません。
 このわずか7単語の短い文から、「英語は頭から語順通りに読むべきだ」という英文理解の極意も学ぶことができます。
 こんな感じです。

  It is never(そういうことは絶対にない)
  too late(遅すぎることは)
  to learn(学ぶのに).

 また、このことわざを覚えていると、いろいろなときに応用することができます。
 次のように。

 It is never too late to learn a new language.
 (新しい言語を学ぶのに遅すぎることはない)
 It is never too late to change your bad habit.
 (悪習を直すのに遅すぎることはない)
 It is never too late to show your gratitude.
 (感謝の気持ちを伝えるのに遅すぎることはない)

 いかがですか。
 たった1つのことわざから、これだけのことが学べるのです。
 この例から、ラヨシュが16行詩を100万回読むことで英文法を身につけたという話の信憑性を、少しは信じる気になれたのではないでしょうか。
 この本は、100個のとっておきのことわざを通して、あなたを英語の達人にすることを目指しています。
 どうか気楽に100編のエッセイを読んでください。早くも1編目で(たぶん)あなたは英語の魅力のとりこになっていることでしょう。
 本書で私は、たった1文からでも多くの利益を得られる「デリバティブ英語学習法」をあなたに伝授したいと思います。
 リスクなしの「ことわざ運用法」で、どうか莫大な知的財産を手に入れてください!
 以上、英語をマスターするために、わざわざ監獄に入る必要はない、という耳寄りなお話でした。
         

2013.01.06 |

■ あとがき■  (抜粋)

この本には100冊分のエッセンスが詰まっています!

 私のイメージでは、この本は「英語本の企画書100冊分を合体したような本」です。本書のアイデアの1つ1つを基にして、100冊の本を書くことが可能です。それほど中身の濃い本を書くことができたのは、思いは同じ、でもやってきたことはまったく異なるふたりの著者が、協議に協議を重ね、お互いの経験とアイデアを出し合った結果だと思います。

 この本は、以下のようなプロセスを経て出来上がりました。

 松本先生と私は、ツイッターで知り合ったのがきっかけで、2011年の10月から、一緒にセミナーを開催するようになりました。題して「マッパレ英語セミナー」。マッパレはふたりの名字を合わせてつくった造語ですが、実はイタリア語で「マッピング」という意味があります。つまり、私たちふたりは、みなさんの英語学習のマップをつくり、初歩から上級までの道案内をするガイド役というわけです。

 私は1997年に23年間勤めた出版社をやめて作家になり、この15年で100冊以上の本を書いてきました。この間、おかしな話なのですが、英語本を書くのに忙しすぎて、ちっとも英語を使う機会がありませんでした。でも、昨年の暮れからスカイプで英会話を始めて、私の英語環境は一変しました。今では英語のおしゃべりを楽しんでから寝るのが、毎日の日課となっています。

 先ほど「英語学習のマップ」と書きましたが、現在の私のモットーは、「英語学習より英語体験!」です。英語学習はいくら積み重ねても「学習」の域を出ません。しかし、英語体験はどんなにささやかなものでも、立派に「体験」です。あなたは英語学習者ではなく、すでに英語のユーザーなのです。

 私が100冊以上の英語本を書いて得た結論は次のように要約することができます。

 「これまでの英語学習は、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つの技能を別々のスキルととらえ、バラバラに学習してきた。しかしこれからは、インプット(聞く、読む)とアウトプット(話す、書く)をリンクさせた学習法をとらなければならず、そうでなければ英会話は身につかない!」

 だれもが「英会話がうまくなりたい」と願って英語を勉強しています。英会話は、「聞いては話し、話しては聞く」、つまり、インプットとアウトプットの連続業の世界です。でも、インプットに偏りすぎた勉強をしていると、いつまでたっても「訳しながら聞く、訳しながら読む」というクセから抜け出せません。

 この本には、いかにインプットとアウトプットをリンクさせるかというヒントが、ふんだんに盛り込まれています。

 松本先生は、「TOEIC TESTで900点は誰でもとれる。それ以上はマニアの世界」と、こともなげに言い切っておられます。TOEIC TESTで高得点を取るためには、問題集を解く必要がありますが、ここでもインプットとアウトプットをリンクさせることは可能です。一度解いた問題を、リスニング問題もリーディング問題も音読してみましょう。もしもスカイプで英会話をしている人は、その音読を英語ネイティブに聞いてもらうのもいいでしょう。「いま何て言ったの?」と聞き返されない限り、あなたの英語が立派に通じている証拠となります。私の経験では、ただ読むだけの音読ではなく、「人に伝わる音読」が、スピーキングへの最良の近道となります。ぜひ試してください。

 これから、われわれふたりは、全国で「マッパレ英語セミナー」を開催していきたいと思っています。ゆくゆくは海外でも開催するのが夢です。私たちの話を生で聞きたいという方は、Facebookの「晴山・松本英語研究所」にご一報ください。


*本書は松本秀幸さんとの共著です。

 
2012.06.18 |

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